こんにちは^^
心に余白をつくるカウンセラーの
上村えりなです。

前回の記事で、「インポスター症候群」について
取り上げてみたところ、
共感のお声を寄せてくださった方がいらっしゃいました。
ありがとうございました^^
今日はそんなインポスター症候群について、
私自身の経験談も交えながら、
どのように向き合ってきたのかを
お話ししてみたいと思います。
『私なんて…』が口ぐせだった頃
「すごいね」「頑張ってるね」
そう言われても、
心の中ではいつもこうつぶやいていました。
——「そんなことないのに」
——「たまたまうまくいっただけ」
褒められても、うれしさより
プレッシャーを感じてしまう。
「次は失敗できない」
「期待に応えなきゃ」と焦りが募る。
そんなふうに、“認められること”が
怖かった時期がありました。
口ぐせのように
「私なんて…」とつぶやいていた頃です。
インポスター症候群とは
インポスター症候群とは、
自分の成果や実力を素直に信じられず、
成功を「まぐれ」や「運が良かっただけ」
と感じてしまう心理状態のことです。
人から見れば十分に頑張っているのに、
本人は「自分は周りほどできていない」と感じています。
- 褒められても「本当の私はそんな人じゃない」と思ってしまう
- 「いつかバレてしまう」と不安になる
- 成功よりも、次に失敗することを怖がってしまう
真面目で責任感が強く、
他人の期待に応えようとする人ほど、
この感覚を抱えやすい傾向があります。
なぜ自分を認められないのか
「自分を信じる」ことが難しい背景には、
過去の経験が関係していることもあります。
たとえば——
- 小さいころから「ちゃんとしなさい」と言われ続けていた
- 間違えると叱られ、失敗を恐れるようになった
- 人に褒められるより、「怒られないように頑張る」ことが安心だった
まさに私もこのような環境で育ち、
「できて当たり前」
「うまくいっても、次はもっと頑張らなきゃ」
そう思い込んでしまっていました。
そしていつの間にか、
「成果」ではなく
「足りないところ」ばかりを
見つめるようになっていったのです。
気づいたきっかけ
「ちゃんとしなきゃ」
「期待に応えなきゃ」という
思いでいっぱいだった頃。
人から見ればきちんとしているように見えても、
心の中ではいつも焦っていました。
でもあるとき、
カウンセリングの学びを通して気づいたのです。
本当に望んでいたのは
「すごいね」と評価されることではなく、
「そのままのあなたで大丈夫だよ」と
受け入れられることだったと。
“自分を疑うこと”は誠実さの表れでもあります。
でも、その優しさや責任感が、
自分を苦しめる方向に向いていたのだと気づいたとき、
少しずつ「完璧じゃなくてもいい」と思えるようになりました。
少しずつ自分に信頼を取り戻すために
焦りや不安を消すことは
簡単ではありません。
でも、少しずつ「自分を疑う癖」を
ゆるめることはできます。
🌿 褒められたとき、「ありがとう」と受け取ってみる
否定ではなく、受け取る練習から始めてみましょう。
🌿 「私なんて」ではなく、「今の私はここまでできた」と言葉を変えてみる
“足りない自分”より、“積み重ねてきた自分”に目を向けることが大切です。
🌿 自分の中の努力を見つけてあげる
今日も誰かのために動いた自分、あきらめずに考えた自分。
それらはすべて、あなたが確かに積み上げてきたものです。
まとめ
インポスター症候群は、欠点ではありません。
それは、
「誰かを失望させたくない」
「人の期待に応えたい」
——そんな優しさの裏返しです。
自分を信じられないときほど、
それだけ一生懸命に生きてきた証。
だからこそ、今はその頑張りを
少しずつ「安心」に変えていけたらいい。
焦りや不安を感じたときは、
こう問いかけてみてください。
「私がここまでやってこれたこと、
もしかして“まぐれ”ではなく、
努力の結果かもしれない?」
その小さな気づきが、
あなたの中に眠っている
“自己信頼”を静かに呼び覚ましていきます。
やさしさと誠実さを大切に生きてきたあなたが、
“自分を責める生き方”から
“自分を信じる生き方”へと歩み出せますように。
心から願っています🫧




